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62歳 男性 性格変化と物忘れ症状の悪化

2012年03月19日

(経過)約1年前から物忘れ症状が目立つようになってきたとのことでご家族が連れて

こられました。以前に比べてやる気がなくなり、性格も変わり少し怒りっぽい症状も出

てきました。家にいるときはいつも同じ行動を繰り返ししています。着替えもあまりしな

くなり、着ている服の上からまた服を着たりします。

 

(検査)認知機能の低下がみられておりました。頭部MRにて前頭葉と側頭葉中心に

脳の強い萎縮がみられておりました。海馬の萎縮も同様にみられております。認知機

能を調べるMMSEで20点、VSRAD検査で2.8と高い数値を示していました。

 

(診断)症状と画像診断より前頭側頭型認知症と考えられました。この病気では前頭

葉と側頭葉を中心に萎縮がみられ、アルツハイマー病が側頭葉内側と頭頂葉に萎縮

がみられるのと異なります。常同行動パターンといって同じ行動を示すのが特徴的な

症状です。前頭葉が萎縮するため性格変化などもみられます。

現在のところ治療法がなく、介護中心になります。今後の治療法の開発が待たれま

す。


65歳 男性 脳卒中後の異常行動

2012年03月13日

(経過)3年前に脳梗塞を起こして左半身麻痺を起こしました。幸い麻痺は改善して多

少麻痺は残るものの歩行は可能で日常生活は問題ありません。最近になって夕方か

ら夜にかけて頭を抱えたり、うろうろしたり異常行動がみられるようになりました。

翌日本人に聞いても覚えていないとのことです。

 

(検査)頭部MRIでは古い脳梗塞を認めますが、新しい梗塞はなく脳腫瘍などもあり

ませんでした。本人に聞いても、異常行動のことは覚えていないとのことです。

 

脳卒中後の症候性てんかんと考えて抗てんかん薬を飲んで頂くと、症状の改善がみ

られ、その後異常行動は見られなくなりました。てんかんといえば子供のころからある

てんかん発作を考えますが、脳梗塞や脳腫瘍などが原因でてんかん発作を起こすこ

とがあります。また全身けいれんだけでなく異常行動などの症状をしめすこともあり

ますので注意が必要です。hospital


11歳 男性 右の額の強い痛み

2012年03月10日

(経過)お母さんと一緒に来院されました。約1週間前から右の眉毛の辺りの痛み

続き、薬を飲んでも改善しないとのことでした。最近は風邪気味であったとのことです

が、現在は改善しています。

 

(検査)頭部MRI検査を行ったところ、脳腫瘍や脳出血なく、またもやもや病などの脳

血管の障害も認められていませんでした副鼻クウと言う部分に炎症を示すところが

ありました。副鼻クウは眼の上の辺りまであります。その部分に炎症があるため額の

あたりに痛みが出ていると考えられました。

 

(その後)抗生物質の内服をして頂きましたところ、数日で症状の改善がみられまし

た。その後再発もなく落ち着いているとのことです。頭痛の原因として、脳の中だけの

問題でなく耳や鼻や眼から来る場合もあります。hospital

 

頭痛でお悩みの方はこくぶ脳外科・内科クリニック


38歳 男性 右の眼の奥の痛み

2012年03月06日

(経過)数日前から左の眼の奥が痛くなり当院受診されました。痛みは眼の奥をえぐ

 

られるような激しい痛みとのことです。痛みは突然始まって1時間程度でよくなります

 

痛みがあるときは、痛さのあまりじっとしていられなく、痛む側の眼から涙や鼻水が出

 

ます。いつもだいたい同じ時間に起こるとのことです。昨年も同じ時期に同じ症状が

 

みられ、1ヶ月ほどで改善したとのことです。

 

(検査)頭部MRIでは脳腫瘍や血管障害など明らかな異常を認めませんでした。

 

病院に来ているときは痛みは全くありません。

 

(診断)は群発頭痛と考えられます。

 

原因は眼の奥の血管に炎症が起こり、三叉神経が刺激されることによって激しい痛

 

みが起こります。一定の時間に頭痛が起こることより体内時計が関わっているのでは

 

ないかと考えられていますが、詳しい原因はまだわかっていません。

 

片頭痛に効く薬がこの頭痛に効く場合もありますが、この方は効果があまりないため

 

抗炎症剤を使ったところ痛みが出なくなりました。また1年後に症状がでるかもしれま

 

せんが、次回も同様の治療で効果があるのではないかと考えています。hospital

 

頭痛でお悩みの方はこくぶ脳外科・内科クリニック


62歳 男性 脳梗塞のケース

2012年02月27日

(経過)昨日から右手の力が入りにくいとのことで当院受診されました。また言葉も少

しもつれる感じも続き昨日より悪化しているとのことです。

 

来院時は、右上下肢の麻痺がみられておりました。歩行はなんとが自力で可能でし

た。しびれなどはないようでした。

(検査)頭部MRI検査を行いましたところ、diffusionMRI検査て左大脳基底核という

部分に脳梗塞が確認されました。MRA検査では、脳の太い血管には閉塞や狭窄は

認められておりませんでした。

 

昨日発症の脳梗塞と考えられました。入院にて点滴加療とリハビリが必要と考えら

れ、総合病院に入院して頂くことになりました。

 

以前から糖尿病と高血圧があるとのことですが、薬は飲んだり飲まなかったりの状

態で、血糖と血圧のコントロールは不十分でした。

 

血圧や血糖値が高い状態が続くと動脈硬化が進み、やがて脳梗塞を起こしてしまい

ます。今後はしっかり予防することが大切であると考えられます。

hospital


76歳 女性 認知症のケース

2012年02月18日

(経過)最近になり物忘れ症状が気になるとのことでご家族が病院に連れてこられま

した。ご本人は納得されていないようです。同じことを繰りかえし聞くことが多く、大事

なものをしまいこんでしまい、あちこち探すことが多くなったとのことです。

 

既往歴:高血圧の薬を内服中

 

MRI検査では脳梗塞や脳腫瘍などは見られませんでしたが、脳全体に萎縮が見ら

れておりました。海馬の萎縮を見るVSRAD検査では中等度の脳萎縮が確認されま

した。MMSEでは19点でやや低下がみられ、遅延再生の障害がみられました。

 

診断と治療:アルツハイマー型認知症の診断で投薬を開始しました。

 

経過:薬を飲むことによって、やや意欲が出てきて、以前は寝ていることが多かった

のが、起き上がる時間が長くなったとのことでした。認知症の薬は進行予防効果もあ

りますので薬を続けることが大切です。症状の進行の程度はADAS-Jcogという検査

で調べることができ、経過をみながら今後薬を調整していきます。


科学的なダイエット

2012年02月15日

福岡伸一さんの「動的平衡」という本の中にダイエットの項目があります。

 

その中で、太らないようにするためには食事療法が大切であることを説いています。

 

まずは、一度にたくさん食べることなく少しずつ小分けにして食べることを勧めています。余分なエネルギーが脂肪細胞に蓄積されないようにするためです。

 

さらに、インスリンの分泌を促進させないような食事を勧めています。インスリンの分泌を促進させる食事は、脂肪細胞にエネルギーが蓄積されやすいとのことです。白米より玄米、うどんよりそばの方が太りにくいとのことです。

 

いずれにしても、1日のトータル摂取カロリーが基礎代謝量を超えないように、食べ過ぎないことが基本です。


31歳 女性 片頭痛のケース

2012年02月13日

(経過)高校生の頃から頭痛で悩まされている方です。頭痛が始まる前に目の前にき

らきらしたものが見えて、しばらくするといつもの痛みが始まります。頭痛が始まる

吐き気がして嘔吐することもあります。光や音に過敏になるため、頭痛がするときは

暗い部屋で静かにしていると少し頭痛がおさまります。しばらく寝て、目が覚めたら頭

痛は改善しています。月に数回はこのような頭痛があり、生活に支障をきたしていま

す。市販の薬を飲んでいますが効くときと効かないときがあり、効かない場合は寝込

んでしまいます。

 

(治療)このケースは典型的な片頭痛と思われます。きらきらするものが見える症状

は片頭痛の前兆と思われます。嘔吐や光や音の過敏も片頭痛によくみられる症状で

す。この方は、頭痛が始まるときにトリプタンという頭痛薬を飲むことで、片頭痛が改

善しました(薬局では市販されていません)。また頭痛の回数が多いため、片頭痛

予防薬を飲むことで痛みの回数が減り、寝込むことはなくなりました。頭痛を完全

に抑えることはできませんが、お薬を調整することで日常生活に支障をきたすことは

なくなりました。hospital

 

頭痛でお悩みの方はこくぶ脳外科・内科クリニック


夜間頻尿について

2012年02月07日

高齢になると、夜トイレに何回も起きてしまうという方がたくさんいらっしゃいます。

 

原因は、前立腺肥大や膀胱の容積が小さくなるなるなどの問題、動脈硬化などの問題、睡眠障害なども関わっているようです。

 

原因によって治療は異なってきます。適切な薬が必要です。

 

薬以外の対策としては、やはり有酸素運動が効果的です。下肢の筋力をつけることが有効なようですので試してみてください。hospital


インスリンとアルツハイマー病の関連

2012年02月03日

インスリンは血糖値を下げるホルモンで糖尿病と関係しています。

 

このインスリンがアルツハイマー病と関連しているという報告があります。

 

インスリンは脳を破壊するベータアミロイドの活動を阻害します。

 

糖尿病になるとアルツハイマー病になりやすいといわれています。

 

定期的な有酸素運動と低脂肪・低糖質に気をつけることが大切です。hospital

 

 


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