水を飲むと片方の口角から漏れる。
2011年05月08日
水やお茶を飲んだとき、口の一方から漏れる場合は、脳梗塞や顔面神経麻痺を疑います。
どちらが原因かを調べる方法は額の動きです。額の筋肉の動きがある場合は脳梗塞を、ない場合は末梢性の顔面神経麻痺を疑います。いずれにしても脳のMRI検査が必要です。結果によっては症状が全く異なります。症状が軽いうちから治療を開始したほうが良いので、ご心配な方は早めに病院に受診しましょう。
脳卒中後に手や腕が曲がって伸びない方へ。
2011年05月07日
脳卒中になって半身の麻痺が出て、その後しばらくして手や腕が曲がってしまい伸びにくくなることがあります。筋肉のうち屈筋といって腕を曲げるほうの筋肉が強く作用してしまうために起こる症状です。これを痙縮といいます。
軽い場合は問題ありませんが、症状が強いと痛みが出たり服を着たり脱いだりするときの痛みが出て生活に困ることがあります。治療法として、ボトックスを緊張した筋肉内に注射します。そのことによって筋の緊張が和らぎ、生活が楽になることが予想されます。
治療は保険適応ですので、病院にご相談ください。
片側のまぶたが落ちる(まぶたが下がる)?
2011年05月06日
最近になり片方のまぶたが落ちる症状がある場合は注意が必要です。まぶたの動き
は動眼神経という脳神経が司っています。その神経に何らかの異常をきたすことによ
ってまぶたが落ちてきます。
原因の一つに脳動脈瘤があります。脳動脈瘤の中に動眼神経を圧迫するものがあ
り、そのためにまぶたが落ちてきます。動脈瘤が破裂するとくも膜下出血をきたし命
に関わることもあります。
糖尿病でも、動眼神経自体の血流障害で神経が障害されてまぶたが落ちてくること
があります。症状が続くときは早めに病院で相談しましょう。
頭痛外来http://www.kokubu-clinic.jp/apoplexy/
子宮筋腫など婦人科疾患とMRI
2011年05月05日
当院では1.5TのMRIを装備しております。子宮筋腫などの診断にMRI検査が有効ですので、婦人科の先生とご相談の上で受診をお勧めいたします。
頭痛の原因のひとつ下垂体腺腫
2011年05月05日
下垂体腺腫とは、脳の下垂体というホルモンを分泌するところにできる腫瘍です。多くは良性のものですので、命に関わることはほとんどありません。症状としてはどのようなホルモンを分泌するかで症状が異なります。例えばプロラクチンというホルモンを分泌する腫瘍だと、妊娠していないのに乳汁分泌があったり、生理がとまったりします。また腫瘍が大きくなると目の神経を圧迫して、物が見えにくくなったりすることもあります。
慢性の頭痛が継続して鎮痛薬が手放せない方は、一度脳の検査をしてみましょう。
尿がでにくい
2011年05月04日
男性の場合年とともに、尿が出にくい、残尿感があるなどの症状がみられることがあります。多くは前立腺肥大症が原因でなります。前立腺が肥大しますと尿の通り道が狭くなり排尿が困難になります。薬でコントロールできますが、ひどくなると手術が必要になることもあります。
また前立腺癌もみられることがあります。血液検査でPSAの上昇がある場合は、MRI検査にて前立腺の検査を行う必要があります。
当院では1.5TのMRI装置がありますので、ご相談ください。
片頭痛の治療法
2011年05月04日
片頭痛の治療薬にはトリプタンといって頭痛が始まった時に飲む頓服の薬があります。頭痛の頻度が月に1-2回の方であればそれで問題ありませんが、頻回に頭痛が起こる方もいらっしゃいます。その場合は予防薬といって、頭痛を起こりにくくさせる薬がありそれを飲んで頂きます。予防薬を飲んでも頭痛が起こる場合はそのときにトリプタンを飲みます。
予防薬の効果は人によって違いますので、頭痛のコントロールが困難な場合は病院で相談しましょう。
不眠症の方へ。
2011年05月03日
不眠症は大きく分けて、1)寝つきが悪い場合、2)途中で目が覚める場合、3)朝早く目が覚める場合とあります。
睡眠薬にも、早く効いて早くきれるタイプと、比較的長い時間効いているものがあり、症状にあわせて使い分ける必要があります。
薬を処方してもらう前に、まず規則正しい生活をすることが大切です。夜の11時から朝の2時ごろまでメラトニンという物質が分泌されるので、その時間帯は寝るようにしましょう。寝つきの悪い人は、寝る前にお風呂に入って30分から1時間でふとんにはいるようにしましょう。お風呂から上がったあと体温が下がるときに眠くなりますので、比較的ねやすくなります。
また朝早く目がさめる場合は、うつ病などが隠れている場合もありますので早めに病院で相談しましょう。
ボトックスの効果
2011年05月02日
当院ではボトックスの治療を行っております。
1)顔面けいれん:片方の顔面がぴくぴくする。
2)眼瞼けいれん:両目が閉じてしまい、開けにくい。
3)頚性斜頚:首が一方向に勝手に向いてしまう。
4)手足の痙縮:脳卒中後の麻痺後に筋肉の緊張が高くなる。ボトックスの注射にて、痛みの軽減効果や動きの改善効果が期待できます。
症状がよくなって楽になる方がたくさんおられます。いつでもご相談ください。
禁煙外来
2011年04月30日
タバコの害は肺がんなど肺の問題だけではありません。血管の動脈硬化をすすめていきますので心筋梗塞や脳梗塞などを起こしやすくなります。症状の出る前に早めに止めることをお勧めいたします。
当院ではチャンピックスという薬を使って禁煙外来を行っております。薬を飲みながら禁煙をすることで、比較的やめやすいようです。将来の健康のためにぜひ禁煙を行いましょう。
http://kokubunoge.blogspot.jp/