雷が鳴るような激しい頭痛?
2012年04月28日
頭痛の分類の中に一次性雷鳴頭痛というものがあります。
くも膜下出血のときのような突然起こる激しい頭痛で、明らかな原因となるものがない
場合のことを指します。
原因のひとつとして、脳の血管が急に収縮することによって痛みが起こるのではない
かと考えられています。
入浴頭痛といって、入浴時に頭痛が起こることがあり同じようなメカニズムが考えられ
ています。
頭痛のことは、こくぶ脳外科・内科クリニックへ
アルツハイマー病と脳萎縮
2012年04月27日
アルツハイマー型認知症になると脳が萎縮していきます。
原因は脳の中にβーアミロイドがたまることで神経細胞が壊れていくためです。
年をとると脳は萎縮していきますが、通常は年間0.25-0.5%の萎縮するのに対して
アルツハイマー型認知症の場合は年間2%程度萎縮するといわれています。
もの忘れが気になるかたは定期的に脳のMRI検査をしましょう。
物忘れ外来
咳をすると頭痛がする?
2012年04月26日
咳によって引き起こされる頭痛の多くは良性咳嗽性頭痛です。特徴として咳によって
誘発される突発性の両側性の頭痛で、通常は1分以内におさまります。咳以外にも、
くしゃみ、いきみ、大笑いなどによっても頭痛が起こります。男性に多い頭痛で、40歳
前後に多いようです。治療薬としては通常の痛み止めではなく、インドメタシンというグ
ループの薬が効くことがあります。良性の頭痛ですが、中にはアーノルド・キアリ奇
形を伴っている場合は、小脳や脳幹という場所に脳腫瘍ができて起こる場合もありま
すので注意が必要です。キアリ奇形は小脳片桃という部分が下の落ち込んでしまう脳
の奇形病変です。咳などに伴って頭蓋内圧が上昇して頭痛が起こるといわれていま
す。その他にも硬膜下出血、副鼻腔炎などでも咳にともなって頭痛が起こることもあり
ます。
良性咳嗽性頭痛は、咳に伴う一過性の頭蓋内圧亢進が痛みを起こしますが、まだ細
かいメカニズムはわかっていないようです。症状は続く場合は脳のMRI検査等で一度
詳しく検査してもらいましょう。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック
詳しくは頭痛外来へhttp://www.kokubu-clinic.jp/headache/
ー頭痛アンケート協力のお願いー
慢性頭痛のある方にアンケートをお願いしております。
周りの片頭痛の人がどのような状態なのかを知る機会になればと思っておます。
こちらからお願いします。http://www.kokubu-clinic.jp/questionnaire/
禁煙外来 成功した方のアンケート
2012年04月25日
女性の方
1)禁煙が終わって、今の感想は?
やめてよかった。家族からかくれて吸う時間がなくなったのが一番大きいかも。
2)禁煙中にどんな点が大変でしたか?
イライラしたときにてもちぶさただった。薬のせいか?胃が調子悪くなって、それがつらかったかも。
3)禁煙を考えている人に一言アドバイス
お金が残るよ
最近の禁煙外来アンケートはこちらから
http://kokubunoge.blogspot.jp/
パーキンソン病に対するリハビリテーション
2012年04月17日
パーキンソン病は脳内のドーパミンが減ることによって、手の振るえ、歩行障害、すく
み足などの運動に関する症状が中心にみられる病気です。治療法は脳内で減少した
ドーパミンを増やすお薬を飲むことが中心です。薬で症状はある程度改善しますが、
病気は少しずつ進行していきます。薬による治療に追加してリハビリテーション治療
が有効です。筋力を維持したり、体のバランスをとったりなどの運動をすることで症状
を安定化させます。パーキンソン病の方は体が動きにくいので、筋力が低下しますま
す動きが悪くなりがちです。定期的なリハビリがお勧めです。
当院でもパーキンソン病のリハビリを行っております。
こくぶ脳外科・内科クリニック
男性ホルモンと認知症
2012年04月14日
男性ホルモンのテストステロンは認知機能の改善効果があると報告されています。
性ホルモンは脳の中でも合成されており、その作用は血液中から脳に作用するもの
よりも多いといわれています。年齢と共に脳内での合成も低下していくようです。筋肉
からも合成されるといわれており、運動することによって増加します。少なからず血液
中からの性ホルモンが脳に作用しており、運動することで認知症の予防効果もあるか
もしれません。実際に運動は認知症の予防効果が報告されており、性ホルモンの作
用も一因かもしれません。
頭痛があればこくぶ脳外科・内科クリニックへ。
42歳男性 左手と口のまわりのしびれ
2012年04月12日
(経過)数日前から左手と口の左側にしびれ感が続くとのことで病院受診となりまた。
力は十分認められています。体重はやや重くメタボ傾向です。
血圧は150/92mmHgと最近上昇傾向とのことです。煙草は1日20本程度吸うとこと
です。頭部MRI検査を行ったところ右の視床といわれる部分に小さい脳梗塞ができて
いました。
原因は動脈硬化に伴う脳梗塞と考えられます。年齢的にはまだ若いですが、高血
圧、メタボ、喫煙などのリスクファクターが重なると動脈硬化が進み、若くても脳梗塞
を起こしてしまうことがあります。まずは普段の生活習慣から気をつける必要があり
ます。
頭痛があればこくぶ脳外科・内科クリニック
26歳女性 薬物乱用頭痛
2012年04月10日
(経過)中学生のころから頭痛もちで、頭痛があると嘔吐してそのまま寝込んでしまい
ます。ひと眠りすると症状が改善しています。このような症状が繰り返し起こり、仕事
でストレスがたまるようになってから悪化傾向とのことです。仕事を休むわけにはいか
ないので、市販の頭痛薬を飲んでなんとかしのいでいます。最近では頭痛薬を毎日
のように飲んでいますが、なかなか改善しないとのことでした。
脳の検査では明らかな異常はみられませんでした。症状と経過から片頭痛と考えら
れます。片頭痛が繰り返し起こり、それを抑えるためにたくさんの薬を飲み、薬物乱
用性頭痛になっています。
治療としてはまず鎮痛薬をなるべく飲まないようにすることが大切です。同時に片頭
痛の予防薬を飲むことによって、薬物乱用性頭痛から離脱しやすくする必要がありま
す。今のままの薬を飲み続けても、症状の改善はみられません。片頭痛は治る病気
ではないので上手に付き合っていくことが大事です。
頭痛があればこくぶ脳外科・内科クリニック
生理に伴う頭痛
2012年04月07日
片頭痛は20-40歳台の女性に多い頭痛です。生理に関連して頭痛を起こすことがく、日常生活にも支障をきたす方が多くいます。しかし、病院を受診することはまだすくなく市販の薬でがまんしている方が多いようです。生理に伴う頭痛は片頭痛であることが多く適切な投薬が必要です。女性ホルモンの変動が生理前後に起こりやすく、このことが片頭痛を起こりやすくしています。頭痛で困っているかたは一度病院で相談しましょう。
頭痛・こくぶ脳外科・内科クリニック
72歳 脳梗塞のケース (左のものによくぶるかる?)
2012年04月06日
(経過)以前から糖尿病と高血圧がありお薬でコントロールされていました。最近にな
り左にあるものによくぶつかるとのことで当院受診されました。神経学的には左側が
あまり見えていないようで、左視野障害が認められていました。その他手足のしびれ
や力が入りにくいなどの症状はありませんでした。
(検査)頭部MRIにて右の後頭葉というところに脳梗塞が確認されていました。後頭葉
は視覚野といわれるとことで、この部分が障害されることで左半分が見えにくくなって
いたと考えられました。
今後は再発予防目的で血液さらさらの薬が必要です。糖尿病や高血圧があるかたは
動脈硬化が進みやすく脳梗塞にもなりやすいので注意が必要です。症状があれば早
めの検査を。
頭痛があればこくぶ脳外科・内科クリニックへ。