交通事故後の長引く頭痛
2017年02月13日
事故後の長引く頭痛の中の一つに、脳脊髄液減少症があります。
事故が原因で脳脊髄液が漏れることで、髄液の圧が低下して起こります。
典型的な症状は、起き上がると頭痛が始まり寝るとおさまるということです。
頭痛以外に、めまい、立ちくらみ、耳鳴り、目がぼやける、頚部痛なども伴います。
MRI検査は診断に有用な場合もありますので病院で相談を。
こくぶ脳外科・内科クリニック
大脳白質病変について
2017年02月04日
頭部MRI検査にて脳の一部が白くなっている場合があります。
大脳白質病変といいますが、脳の虚血が原因で起こります。
この変化が多いと脳卒中や認知機能障害になりやすいと言われています。
白質病変を起こす原因は高血圧です。
若い時から血圧に注意することが脳の虚血を予防するのに大切です。
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危険な頭痛(二次性頭痛)
2017年01月21日
一般によくある頭痛として片頭痛や緊張型頭痛があります。
生命に危険があることは少ないですが、その中に危険を伴う二次性頭痛が隠れていることがあります、
血管系の異常として、くも膜下出血、脳梗塞、動脈解離、静脈洞血栓症、RCVS、血管炎などがあります。
出産後の頭痛には子癇、硬膜穿刺後頭痛などがあります。
血管性の頭痛は、急に発症するのが特徴です。
若い人でも起こることがあるので注意が必要です。
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不思議の国のアリス症候群と片頭痛
2017年01月14日
実際に見ているものが大きくなったり小さくなったりする症状を変視症と言います。
変視症は不思議の国のアリス症候群の症状の一つです。
片頭痛もちの人の前兆の症状の一つです。
不思議の国のアリスを書いたルイス・キャロルも片頭痛もちであり、同様の症状があったのではないかと考えられています。
特別な治療法はありませんが、一般に片頭痛の治療をすることになります。
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若い人の脳梗塞
2017年01月07日
脳梗塞は主に動脈硬化によって血管が詰まって起こります。
高血圧や糖尿病によって動脈硬化が進み脳梗塞になりやすくなります。
40-50歳代の人で脳梗塞を起こす場合は通常の脳梗塞を原因が異なる可能性があります。
モヤモヤ病、抗リン脂質抗体症候群、先天性の血栓症素因なども考える必要があります。
また、心臓の壁に穴があいている場合や、不整脈がある場合に心臓に血の塊ができて、脳梗塞を起こす場合もあります。
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飲酒と脳卒中
2016年12月24日
適量の飲酒は脳卒中を減らす効果が指摘されています。
一方で大量の飲酒は脳卒中のリスクを高め、脳内出血やくも膜下出血を増やすようです。
適量のアルコールの効果は凝固機能に作用して、血管が詰まりにくくさせる作用があるようです。
特に日本人に多いラクナ梗塞が少ないと報告されています。
脳卒中以外でも大量の飲酒は体に負担が多いので注意が必要です。
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高血圧について
2016年12月17日
日本人の高血圧の数は約4300万人だそうです。
高血圧があると、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病になりやすくそれに伴う死亡率も上がります。
「上の血圧」が特に血管病のリスクを高めます。
日本人の死亡率を上げる因子の上位は、1、喫煙、2、高血圧、3、運動不足です。
食事療法、運動療法で改善がみられない場合は、血圧を下げる薬が血管病の予防に大切です。
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認知症に対する運動療法
2016年12月10日
運動と認知症に関してたくさんの論文報告があります。
運動習慣のある人は年をとってから認知症になりにくいようです。
方法としてウォーキングなどの有酸素運動も筋力トレーニングも有効と報告されています。
すでに認知症になっている方は、認知機能の効果は明らかになっていませんがADLはよくなるようです。
運動による脳の血流改善や、神経栄養因子の増加、うつ状態の改善などの関連が示唆されています。
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尿酸と高血圧
2016年12月03日
尿酸はプリン体から産生されます。
尿酸は痛風の原因となり、単独で動脈硬化の危険因子でもあります。
血圧の高い人が尿酸の値が高いと痛風になるリスクが高いようです。
肥満の解消や、定期的な運動、プリン体の少ない食事、アルコールなどに注意が必要です。
それでも下がらな場合は、投薬にてコントロールが必要です。
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めまいの原因は?
2016年11月26日
めまいの原因として大きく2つに分類されます。
末梢性と中枢性です。
末梢性のめまいは内耳の前庭と呼ばれる部位の障害によるものが多いです。
その中でも良性頭位めまい症が多いです。
中枢性のものは、脳血管障害や脳腫瘍などが原因になることがあります。
中枢性の場合は、めまいに加えて手足のしびれ、運動障害、嚥下障害、しゃべりにくいなどの症状を伴うことが鑑別になります。
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