薬剤の使用過多による頭痛(MOH)
2023年10月21日
痛み止めの使い過ぎによって、頭痛が慢性化してしまう状態です。
年齢は中年期に多く、女性が7割と言われています。
以前から片頭痛を持っている人が多いです。
治療としては、原因薬剤の中止が必要で、同時に片頭痛の予防療法も含めた治療が必要になります。
こくぶ脳外科・内科クリニック
こくぶ脳外科デイケアセンター
片頭痛の予防療法
2023年10月07日
片頭痛の発作があるときは、トリプタンという痛み止めを使います。
頭痛発作が頻回に起こる場合は、予防療法を追加します。
毎日飲む薬で、これによって頭痛の頻度が減ったり、頭痛の程度が軽くなったりします。
またトリプタンも効きやすくなります。
片頭痛が頻回にある人は予防薬をお勧めします。
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最近の眠り薬
2023年09月30日
睡眠の仕組みは、「睡眠系」と「覚醒系」のバランスでコントロールされています。
覚醒が刺激されると目が覚めるし、睡眠が刺激されると眠くなります。
今までの睡眠薬は強制的に睡眠系を刺激して眠りを起こさせていました。
最近の睡眠薬は覚醒系を抑えて睡眠を誘発します。
こちらの系の方がより自然に近い眠りのようです。
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持続するめまい
2023年09月16日
急性のめまいが改善したにもかかわらず、ふわふわしたりするめまい症状が持続することがありあます。
3か月以上続くめまいを慢性のめまいと言い、その原因の一つにPPPDがあります。
持続性知覚性姿勢誘発めまいと言い、脳の過剰な適応が原因と考えられています。
SSRIなどの薬が有効な場合があるようです。
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高齢者の頭部打撲
2023年09月09日
転倒して頭部打撲した場合、その時は特に異常なくても1か月程度してから頭の中に出血することがあります。
慢性硬膜下出血といい、高齢者によくみられます。
頭蓋骨と脳の間に出血します。
頭痛、ふらつき、物忘れの原因になります。
内服治療で改善なければ手術が必要になります。
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足のしびれ
2023年09月02日
足にしびれがみられる場合、脳からのものや、腰からくるもの、足の血管からくるものなどがあります。
腰からのしびれの原因の一つに腰部脊柱管狭窄症があります。
症状の特徴として、しばらく歩くとしびれがつよくなり、歩行をやめると回復するためまたしばらく歩けます。
症状が強い場合は、薬が必要になります。
また手術では、脊柱管の狭窄部位を広げる方法があります。
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脳卒中後の半身の痛み
2023年08月26日
脳卒中になったあと、しばらくしてから半身の痛みが出てくる場合があります。
これば「神経障害性疼痛」に分類されます。
脳卒中後の半身はかなり激しい痛みがくる場合があります。
通常の痛み止めの効果が少ないため、神経痛の薬が必要になります。
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眼の前に光るものが見える
2023年08月19日
急に目の前に光るものが見えて、数分で消えることがあります。
これは閃輝暗点の可能性があります。
脳の後頭葉の視覚野の異常な電気変化が起こることで見えます。通常は10分から20分続きます。
そのあとに片頭痛を伴うこともありますが、伴わないこともあります。
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認知症のAI診断
2023年07月25日
NTTが提供している「脳の健康フリーダイヤル」を試してみました。
「AI」を使って認知症の疑いを診断してくれます。
約50人の方に使用してみて、感度:83% 特異度:84%でした。
認知症が心配な方は、まず電話で試してみて、認知症が疑われる場合は病院を受診してもよいかもしれません。
結果は以下の通りで、AIで認知症疑いの方の長谷川式スケールは平均20点で、認知症否定的な方は28点でした。
脳の病気と運動の効果
2023年07月22日
うつ病やアルツハイマー病の原因のひとつとして、「慢性炎症」の関与が指摘されています。
microgliaが関わっており、炎症が続くことで神経細胞が障害されていきます。
定期的な運動が脳の炎症を改善させてくれます。
運動することで筋肉から炎症をおさえる成分が分泌され、脳に作用して炎症を抑えてくれます。
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